丸梅:今日は、税理士法人 河村会計のクライアント「有限会社東栄工業所」児島社長のもとにお邪魔しています。
有限会社東栄工業所は、立体自動倉庫の工場製作から据付工事までを一貫して行っている、日本でも数少ない会社です。 児島社長、本日はよろしくお願いします。
児島社長:よろしくお願いします。
丸梅:まず、会社を児島社長が継いでからの想いや、苦労したことを教えて下さい。
当社は先代から引き継いだ企業ですが、先代っていうのがいわゆる、「たたき上げ」な人なんですよ。自分自身が工場に入って、現地工事にいってやるようなタイプの人間で。私はもともと設計上がりで、現場仕事はあまりしないタイプの経営者なんです。社員としては、今まで社長っていうのは「一緒に汗をかいてやってくれる人」だったというイメージがあったので、はじめはそのギャップになじまないというか、「今度の社長は全然工場に入らないのかよ」みたいな感じでした。社長が変わってすぐっていうのは、やっぱり社員はまだ先代を見て仕事しているので、なかなか辛いものがありましたね。
また、それまでずっと事務所にいて図面を書いたり、材料を発注したり、工場の生産管理や検査がメインの仕事であったのが、私が社長になってすぐに「社長になって最初の仕事は、お客さんのところを一人で全部廻れ!」と先代から一喝されました。
これまでは担当者としか話さなかったのが、調達部の部長さんと話したり、場合によっては社長さんと話したりといろんな方と話すのが最初はどうしても苦手でしたね。
今でこそ、こんなベラベラ喋ってますけど(笑)
丸梅:最初は苦手だったんですね。
児島社長:ええ(笑)人間が、180度変わりましたから。
丸梅:苦労した事や困った時に、河村会計がどのように役立ちましたか。
児島社長:昨年のことなんですが、実は寝る暇もないくらい忙しい時期がありました。
あまりの時間の無さに自分自身を見失いかけて・・・とにかく一度、河村代表と話がしたくて。たまたま時間が取れた際に「今しかない!」と思って、アポを取って訪問した日にお話を聞いていただき助けられました。その話で自分の気持ちが盛り返したというか、落ち着けました。
丸梅:具体的にはどんな内容だったんですか?
児島社長:「誠心誠意をもって納めていきなさい」という話と、「親、先代、会長ときちんと対峙して、彼らから力をもらいなさい。しっかりと向き合っていきなさい」と言って頂きました。
河村代表がおっしゃたのは、時代劇なんかで「俺の首をはねろ!」と言ってはねられたやつはいない。一生懸命やるだけのことをやれば、首をはねられるようなことにはないからと。それを聞いてね、落ち着きましたね。もうやるしかないなと。
それまでは、どうしていいかわからず、もう逃げ出したい気分でした。
河村代表と話しているうちに気持ちが吹っ切れましたね。
丸梅:月次報告とか、月次決算書がなかったらどのように困りますか?
児島社長:月次決算は会社にとっては方向を指し示す海図のようなものです。これがないと何も持たずに航海に出ている状態ですよね。やっぱり見てわかるものがあるのとないのとでは、理解度が全然違います。月次のZチャートとか視覚的・直感的にわかるものがあった上でまた数字を見る。そうすると「ああ、こういう意味か」と、わかりやすいですよね。こういうものを毎月頂けるというのは、非常にありがたいです。
丸梅::ありがとうございます
丸梅:児島社長にとって負けたら悔しい人や会社はありますか。
児島社長:もちろんあります!同業で言えば、Ⅿ社っていう会社があって、昔はうちと同じくらいの規模だったんですよ。本社は地方にあるんですが東京に営業所を作ってから、大きく売上を上げるようになったんです。海外にもどんどん進出して、仕事が増えて大きくなって、今は抜かれてしまって。
当社も海外に進出したい思いは充分にあるんですが、まだその話は進んでいなくて、日々悔しい想いをしています。
丸梅:そういったライバル会社があって、追いつけ追い越せという状態なんですね。
では幸せにしたい人たちはどんな人たちですか。
児島社長:そりゃあもちろん社員ですよ!社員あっての会社ですからね。東栄工業所にかかわる人たち全員を幸せにしたいという思いは私が社長になってから変わっていないですね。
丸梅:それを達成するためにどんなことが必要ですか?
児島社長:とにかく現状の改革が必要だと思っています。
まずは、目標に向かって早く取り掛かる、「行動」していくことが重要だと思います。
あたり前のことなんですが、そのあたり前の部分がまだできていないと感じています。
また、社員には今まで以上に仕事を好きになってもらいたいなと思っています。責任ある仕事を任せていくことで、仕事に対しての充実感を増やしていきたいですね。
社員側からすると、ある程度仕事の中身がわかってくると、面白くなると思いますが、仕事の中身がわからなかったりすると苦痛のほうが先行するじゃないですか。そこで頭で汗をかく、負荷を与えたいんです私は。そういうことをすると達成した時に、きつかったけど、すっきりしてだんだん仕事が面白くなってくる。そういう「成功体験」を少しずつ体験させていきたいと思っています。
丸梅:そういったところから会社を改革していって求められる大きな会社になり、かつ社員さんを幸せにしていきたいということなんですね。
児島社長:そうです!東栄工業所の全体の実力を上げていきたいと思っています。
丸梅:では最後に、それをしていくために河村会計にどのようなことを期待していますか。
児島社長:河村会計さんがかかわる部分って、経営陣との話が多いじゃないですか。
私の状況からすると、経営的な部分で、私以外の経営陣にも客観的な視点をもってアドバイスをして頂けると大変ありがたいと思います。
他の経営陣に対して、代表がいっても反発されることもあります。
家族で例えれば、親に言われると『なんだよ~』と反発してしまうことがよくありますが、隣のおじさんが同じことを言うと『そうだよなぁ』となることも有ります。
私が伝えると、反発することもありますが、河村会計さんから第三者的に、『このような経営の仕方もあります』とか、『こんな投資をしたらいいと思います』といったふうなことを私以外の取締役や元取締役等に伝えて頂けると非常に助かります。
丸梅:児島社長、本日はありがとうございました。
児島社長:ありがとうございました。
【税理士法人 河村会計】
丸梅史裕
【有限会社東栄工業所 様】
児島社長