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河村会計の男子トイレの清掃当番日が月に2度程回ってくる。
毎日誰かが清掃しているのでトイレはいつも美しく保たれている。
月初に職員で構成する環境衛生委員会から掲示板に男子トイレの清掃当番表が貼りだされる。
すぐに自分の手帳に清掃当番日を忘れないように書き込むようにしている。
仮に当番がうっかり清掃を忘れたとしても誰からもとがめられはしない。
仕事が忙しいとつい忘れてしまうこともある。
いや管理されてやらされるというよりも自発的な気持ちで取り組むことを尊重している。
二階と三階にそれぞれある大小の便器を素手とタワシで磨き上げてゆく。
そして時にはきめの細かいサンドペーパーを使用することもある。
「今からトイレ清掃させて頂きます」と式をとり、便器、洗面台、床を一点の曇りもなく磨き込んでゆく。
特に張り切った喜びの気持ちで取り組んだ時は心が晴れ晴れとしてくる。
さらに一心不乱に磨いてゆくと時には便器が輝いて見え、愛おしくさえ思えてくる時がある。
トイレは決して不浄な所ではなくむしろ神聖な場所として捉えることができるようになった。
世の中にはトイレ清掃のスペシャリストと云われる著名な人々もたくさんいる。
そんな方々の毎日のトイレ清掃はある意味、行(ぎょう)の域にまで達しているのかもしれない。
とても足もとにも及ばないがトイレ清掃を済ませたあとに感じる感謝の気持ち、謙虚になれる心境には多少共通するところがあるのかもしれない。
トイレ清掃に取り組むことによりたとえ僅かでも心が磨かれ何かを感じ取ることができればと思う。
河村 貴雄