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「ZONEに入る」という言葉がある。
以前、異次元空間「ZONE」というタイトルでトップアスリート達を毎週一人紹介するテレビ番組があった。
「ZONEに入る」とは実力がフルに発揮できる状態を云う。
別の表現をすれば精神的にも肉体的にも自動操縦されているように感じながら最高のプレーができる状態を云う。
選手は最高に集中していながら、同時にリラックスしている状態、それがZONE。
DNA解明の世界的な権威者である筑波大学名誉教授の村上博士はZONEに入る時というのは遺伝子がONの状態になる時だと云っている。
遺伝子をONの状態に導くには心の持ち方、生きる姿勢が大きな要因であるとし、次の五つを挙げている。
1 感謝や感動の心が大きいこと。
2 自分の身に起きることは、すべてプラスと捉えること。
3 先のことはあまり考えず、目の前のことに精一杯取り組むこと。
4 志を高く持つこと。つまり目標を高く持つこと。
5 give and giveの精神で生きること。
日頃いろいろなところで教わっていることばかりだが、特に科学者である村上教授が仰っていることに注目したい。
スポーツに限らず日常の仕事でも同じことが云える。
集中していながらもバランス感覚が働き、絶妙なタイミングでの「気づき」があり、その場と一体感になった時にはおもしろいように仕事の成果をあげることができる。
打つ手打つ手が小気味よくツボにはまってゆく。
ごく短時間でも業績をアップできるのはこのあたりに秘訣があるように思われる。
河村 貴雄