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「断じて行えば鬼神もこれを避く」ということばがある。
志を立て何か事を行おうとする場合は、断固それをやりぬく気迫というものを持つことが大切である。
京セラが京都の原町で町工場としてスタートした時、すでに大手セラミック会社ははるか先を走っていた。
稲盛名誉会長は当時、誰もが考えることすらしなかった大目標を打ち立てた。
既存の大手セラミック会社を全力疾走で、追いかけ、追いつき、追い越すことを必達目標にした。
それは、つまり最初から世界一になることを目指していたということになる。
目標が与えられれば、達成する為にあらゆる状況が動き始める。
知恵ある人は知恵を、技能ある人は技能を結集するようになる。
とてつもない大目標の達成は常識を捨てる決意をした瞬間に訪れる。
常識を捨てた時、それまで見えなかったものが見えるようになり、聞こえなかったものが聞こえてくる。
そして偉業が達成されることになる。
潜在能力を引き出す意味でも、指導者は部下に次々にその時々に応じて適切な目標を与え続けることが大切である。
それは経営者のもっとも重要な仕事の一つでもある。
河村 貴雄