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役者が登場する舞台と企業経営には共通するところが多くある。
会社は役職者が与えられた役職をしっかりと演じきるところであり、それは役者が舞台で自分の役を演ずることとよく似ている。
舞台では主役を任される人もいれば脇役を演じる人もいる。
主役も大事だが、脇役が名演技をすればより主役が引き立つことにもなる。
端役の役者といえどもたった一度の出番で一言しかないセリフに全力を注ぐこともある。
その結果、一流といわれる舞台にもなってゆく。
企業の組織でも、社長の役、部長の役、主任の役、それぞれの立場において精一杯演じきることが重要である。
ところが上の役職だからといって部下に傲慢さをみせつければ、役職を特権と勘違いしてしまい、部下も自分の役割を全力で演じきる気持ちには到底なれないであろう。
ただ、役を受ける心がまえとしては、少なくとも今、与えられている役職が現在の私には最善、ぴったりだと全身で受け入れることが必要だ。
その役に懸命に取り組む時、各人の潜在能力が顕在能力となり、組織が活性化してゆくことになる。
特に社長は社長業(トップの役割)をしっかりと演じきらねばならない。
河村 貴雄