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ことさら信念、信心などの言葉には関心がないと云っている人も、ある面信ずる心を持って生きている。
飛行機もめったに落ちるものではないと信じているから利用するのであり、外で食事を頂く時も、毒や細菌が入っていないと信じていればこそ安心して居れるのである。
特に経営者には信ずる力が必要である。
社員を信頼し、仕事をまかせれば社員は自らの個性を発揮し、努力を惜しまないであろう。
逆に部下を疑い、心から信ずることができなければ、部下の潜在能力を引き出すことも難しい。
部下もまた、経営者を信じているからこそ、どんなに厳しい状況下でもついて来てくれているのであり、信が欠ければその関係もただちに崩壊するであろう。
会社とお客様との信頼関係、上司と部下との信頼関係、親と子、夫と妻の信頼関係、すべての人が「信」のネットワーク上に生きていると云っても過言ではない。
「心の底から信じてくれる人にはうそをつくことが出来ぬ。信ずる人をごまかすことは出来ぬ。」(注1)
「人生は信によってなる。乱れは信の欠けたことからおこる」(注2)
信頼・信用・信心・信義・信仰・信託・信任・信望・信奉………。
まさに「信」は力なりである。
注1・注2…万人幸福の栞より
河村 貴雄