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毎年、初夏の別府の風物詩として定着してきたアルゲリッチ音楽祭だが、世界No.1ピアニストと云っても過言ではないアルゲリッチ女史が同じ所で同じ時期に20年近くにも渡って演奏を継続していることのすごさに果してどれだけの県民が認識と理解をしていることであろう。
何と云っても世界最高峰の芸術家である。
個性も感性も桁はずれに強烈なはずであり主張も多いことと思う。
また音楽祭には年々世界的に有名な音楽家達がアルゲリッチ女史との共演を求めて集って来る。
その意味でも運営面においては幾多の問題が山積していたに違いない。
そんな中での最大の功労者といえば アルゲリッチ音楽祭総合プロデューサーの 伊藤京子さん(ピアニスト)の存在であろう。
彼女の尽力がなければこの音楽祭は決して誕生しなかったであろうし、 またここまで発展し続けなかったであろう。
大分県の芸術文化のレベルを上げることの重要さとその困難さ、 我々県民はもっと関心を持ち、 長期に渡って音楽祭を育んでゆく心を持ち続けることが大切である。
昨今、殺伐とした事件が多発する中で、 人々は心潤う芸術文化に触れることにより、 思いやり、感動、慈しみの心を取り戻すことが大切ではないだろうか。
財団法人アルゲリッチ芸術振興財団の目的に 「この法人はアルゲリッチ音楽祭を通じて大分県民及び聴衆に・・・・・途中省略・・・・・。未来を担う子供達の心豊かな人間形成と豊かな地域社会の創造に貢献し、もって地域再生の礎としての芸術文化の発展に寄与することを目的とする」とある。
経営者としてバランス感覚を持つ意味でも 時には芸術文化の世界に目を向けることがあってもよいのでは・・・・・ 。
所長
河村 貴雄 (財団法人 アルゲリッチ芸術振興財団 監事)