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能力向上の秘訣は、「№2に徹しきる」ことである。
組織に属すると、必ず、直属の上司と部下の関係がある。
自分の№1(直属の上司)を無条件に尊敬・信頼すると、№1が持っている能力(天下一品の個性)が№2(自分)に流れてくるという原則がある。
№1を嫌っていると、能力が流れてこないどころか、№1のいやだなと思うところをしっかり引き継いでしまう。
縁があって、自分の№1になったら、一切の条件をつけず、№1の長所だけをみてゆく。
論語で有名な孔子の弟子に、顔回という高弟がいた。
孔子、曰く「私が顔回と話をしていると一日中ハイハイと何でもすなおに受け入れて少しでも反抗したり文句を言ったりしたことがない。
それは、全くバカ者のようである。それが一旦私のもとを離れると私の云ったことを一言一句、聞きもらさず、はっきりと実践していて、非の打ち所がない。」
本物の№1と№2の関係であると、その思いが通うということになり、自ら念ずることが、そのまま№1(師)の念願でもある。
そして、学の芸の才の徳の一切が、そのまま師より弟子に移されて、師が弟子に生きてくる。
中途半端な右腕、片腕では、とても味わえない崇高な精神世界である。
たとえ、自分が現在、№1の立場であっても、先代や起業した時にお世話になった方や、あるいは親が№1であり、自分はどこまでも№2という考え方が大切である。
ささげ尽くして己を無くした時、ある意味、初めて№1を超えることができる。
自分自身が優秀な№2になりきれなくて、どうして自分が№1の立場になった時、自分のもとに優秀な№2が、現れるだろうか。
どうせなら、超一流の№2を目指したらよい。
親(№1)と、子(№2)の関係も同じである。
所長
河村 貴雄