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式をとる

普通「式」といえば名詞(結婚式、上棟式)として使われることが多いが、ここでは動詞として使う。
「式をとる」とは場の中心に向かって頭(こうべ)を垂れ心の中で、時には口に出し、「今から・・・させて頂きます。どうぞよろしくお願い致します。」と首尾をお願いすることである。
式をとることにより不思議と物事が首尾よく順調に進む。

また、「中心帰一(ちゅうしんきいつ)」という 日本古来の言葉がある。

中心に対して心を一つに合わせるという意味である。

その場にいる長(トップ)、 その場の中心者に対して心を合わせる。

中心に対して「式をとる」ことにより少なくとも、 その瞬間は謙虚な気持ちになり、 偉そうな気持は消えてゆく。

我を捨てることにより、初心に戻り、原点に帰る。 式をとるタイミングは、 ここが勝負の分かれ目だと思える重要な場面でとるもよし、 日常のささやかな事柄に対してとるもよし。

一日何度、式をとってもよいのである。これらをより厳かにしたものが地鎮祭や 竣工式や、各種式典である。

会社の周年行事や式典を省略せず、 面倒でもきちっと実行してゆくことが 先人達への感謝の気持がより深くなり 組織の発展につながってゆく。

所長

河村 貴雄